父親の家は大きかった
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小さい町の市街地の中なので
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そんなに土地はいうほど広くはないんだけど
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建物自体のなかにたくさん部屋があった
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でももう古い建物で
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使っていなくて鍵をかけた部屋がほとんどで
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日当たりとか考慮してないので
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ほの暗い場所がほとんどだった
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まだ僕が小さかった頃は
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もっとたくさん人が住んで居たんだけど
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気がついたら二家族に減っていた
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その家族も、僕が暮らしていく間に
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いろいろあって自分の家族以外は
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誰も居なくなってしまった
昔は大きな病院をやっていたらしくて
おじいさんが病院をやめてからは
父親がいろんな事業をして遊んで食いつぶして
その後、自宅をアパートに改装した名残だったみたい
自分ではわからなかったけど
なんかお化け屋敷と
思われて居たかも知れない
自分の学校の友人で
デパートの店長クラスの人が父親の人が居て、
家の入り口にプールがあって
お風呂とトイレがいっぱいあって
家にお手伝いさんがいて
好きなものはなんでも買ってもらえる為に
すごくわがままな性格で
誰にも相手にしてもらえないから
なぜかいつも僕が
その相手をさせられていたんですが
ある時、家に遊びに招待されて
あまりの金持ち度にびっくりさせられ
ご飯をご馳走になり
帰りは、お手伝いさんの運転で送ってもらいましたが
なんか夢の中に居るようでした
世の中って不公平だなとは思いましたが
その子はちょっとした障害も抱えていたり
したので、まあいろいろあるよねって
思いました