出かけておりますしばらくお待ちください(=ↀωↀ=)

わかりあえなくても取り敢えずは惑星のように存在し合えるそんな状態

The key to success or failure of a plan

まだ自分が若い頃

 

製造工場のなかにある実験室勤務で

毎週、実験をしていた。

 

 

今日の話

 

この実験で成果が出たら「成功」で

 

出なかったら「失敗」と言う事です

 

成果が出れば次のステップに進めるんだけど

 

失敗すればまた材料を換えて同じ事の繰り返しになるわけです。

 

 

 

前提条件として自分の

物覚えは異常に悪く同期入社の同僚と比較したら

知弱と思われてるんじゃないの?っていうレベル

 

 

もともと上司が配属を

 

写真で決めたって断言していたし

 

知力も体力も無かったので

 

尋常では無い苦労をしたんだけど

バカなのでその理由が自分ではわからなかった

という残念な経緯があります。

 

 

 

ある時

 

職場の飲み会で

 

上司の上司がボソッと過去の失敗談をつぶやいた

 

 

僕はそれを聞き逃さなかった

 

それと似たことをつい先日やってしまったから

 

 

上司の失敗はもっと規模の大きい製造現場での失敗で

実験室レベルの失敗とは比較にならないけど

もう失敗の連続にうんざりしていた自分は

 

なぜかイラっとして思わず

 

「どうしてもっと早く言ってもらえないんですか?」

 

と突っかかってしまった

 

 

上司は人間としてみれば

とっても人間味のある面白い人なんだけど

冷徹に職場の上司としてみれば

部下の面倒も見きれない残念な人ということになる。

 

 

 

なんて、その頃の自分は思っていたけれど

 

いまだったらもっと上手くつきあえるのになって

思ってしまいます。

 

 

 

 

 

自分のすぐ上の上司も面白い人で

学歴はすごくて頭もいいのに

本社からのメール(ご神託)を基にして毎回

実験の計画を立てていました

 

いわゆるロボットです

 

確かに本社の部長さんは

この職場を創設したとても偉いおっさんで

正直神様みたいな存在で君臨していたんだけど

 

人間だから上手くいく事も、間違う事もあるし

結局、実際に仕事をするのは僕たちなのだから

 

だんだん不満が溜まってきて

若い僕は毎日

まわりの同僚たちに聞こえるように

わざと机をバンバン叩きながら

 

どうしてロボットみたいに

言われるままに仕事をするんですか?💢

 

 

と抗議をしていた

 

ただ上司の方も人間的に柔和な方で

それで怒ったりすることはなかった

 

それで調子に乗って

 

もう同じ事をするのは飽きたと

もっと派手に実験条件をめちゃくちゃに振って

実験してみましょうと提案したら

 

ある時やっと話を聞いてくれて

 

その思想で実験をしてみたら

思った以上に上手く行ったので

もっと調子に乗って

 

工場に持って行って

同じものを作ってみた

 

 

 

 

 

微妙には違うんだけど

まあだいたい同じものが出来たんだけど

 

 

 

プラスティック製品は経時により

品質が劣化する特性を持って居ます。

 

その原因は、加熱だったり酸化だったり

水分だったりまたはそれらを合わせた

化学的変化だったりしますが

 

大抵の工業製品はその劣化を抑えるために

いろんな工夫がなされています。

 

 

 

まだ若い自分はそれを知らなくて

とんでもない製品を工場で作ってしまいました。

 

製造から数週間経過した試料を分析したら

品質の劣化が激しくて

まったく別のものに変わり果ててしまっていました

 

 

大失敗だったわけです。

 

 

まだ若くておバカな自分でもだんだん事の重大さに

気が付いて来ましたが、

誰一人それについて非難する人は居ませんでした

 

いまから考えると優しすぎです。

さすが第一部上場企業。。。

 

しかも後で過去の先人たちの実験レポートを

見返してみたら似たような実験をすでに

していたという。。。。。

 

冷や汗ものの経験をした訳ですが

この経験があとの製品開発にとても重要な役割を

持つようになりました

 

実験条件はわざと派手に極端に上下に振って

経時での劣化も必ず測定するという

開発システムが出来上がりました。

 

 

 

つまりなにがいいたいのかと言いますと

 

 

 

 

成功するときは勝手に上手く行くんだから

 

失敗した経緯こそ学ばないといけないと

 

そういう事なのですよね。

 

しかし人間はなかなか自分の失敗談は

 

語りたがりません

 

しかしながらこれが一番大事な事なんですよね。

 

昔の人を大事にしないといけないのは

 

これを知っているからですよ。

 

もし身近にそんな人がいましたら

 

聴き出しましょうそれはとっても役に立つに

 

違いありません。