高校生のあるとき
風邪で高熱が出て
身体中が痛くて寒くて
寝込んでいた
なぜか僕は
この地球の運命を左右する
大事な役目を背負っていたらしくて
夢の中で
それから
多分喉が乾いたか
一人が寂しくなったかで
一階に降りて
何か それをいとこにしゃべった
いとこはちょうどテレビで
僕の大好きなアーティストが
出演していたよ!と
教えてくれたけど
そんなことより
僕は大事な使命を帯びていたので
すぐに二階にあがろうとした
それを いとこが見て
なにかすぐに様子が変なことに
気が付いたみたいで
付いてきてくれた
僕はなんでか知らないけど
ベランダから飛び降りようとしていた
らしい
自分のおぼろげな記憶では
たぶんこの地球の危機を救うために
宇宙に出て行く必要があったみたい
それも絶望的な状況だと感じていた
しばらく いとこのお姉さんと
問答を繰り返していくうちに
僕は正気にもどり
宇宙に出て行く必要
ベランダから出発しなくても
いいことを理解し
風邪もだんだんとよくなっていった
『熱性譫妄(ねっせいせんもう)』
というのが紹介されているけど
高校生でもなるんでしょうかね?