小学校の卒業が迫っていた頃
禿教師が言った
おまえの卒業証書の名前
戸籍記載のやつにするからな!
突然そんなことを言はれ
頭の中が軽くパニックになっていたが
双方の親の戸籍から除外されてでもしていたのか
いまでもよくわからないのだが
つまりそう言うことらしかった
簡単にいうと
その当時の母親の名字から→
(自分だけ)母親の旧姓に戻った
ということらしい。。
とはいえ、
たった漢字一文字が変わっただけ
なので
たいしたことではないのだが
これがのちに、中学校になり
いきなり自分だけ名字が微妙に変わっているわけで
それが同級生たちには
興味津々だったらしく
もう毎日のように
入れ替わり立ち替わり
理由を聞かれ
その返答に窮することになる
excuseとしては
両親が離婚した (˙◁˙)
と答えるのが一番楽だったので
本当は、母親の家庭から
自分だけが追い出されたんだけど
もう面倒くさくてたまらなかったので
そういうことにしておいた
そういうわけで
現実世界には世界中のどこにも居場所がなかったので
毎日、図書館で本を借りて
想像の中で暮らしていくことだけが
自分の唯一の生きがいだった
それはそれで結構
そのときは楽しかった
もちろん現実逃避にしか
すぎないので
これがのちのち大人になって
自分が困ることの原因になるけど
そんなの子供の自分に分かれというのは
酷すぎると思いたいし
想像力もたまにはいいことをする
会社の仕事でたった数回だけ
役にたったかもしれないから