この世界にデヴューしたとき
人生がすべて変わる気がした
強制的に思い込まされてた正しい生き方は
息苦しかったから
でも
まるっきり別の人間になるくらいの衝撃だった
図書館にあるいろんな本には
人としての生き方について書かれているけど
どれもこれもLGBTについては省かれていて
本当の人としての正しい生き方の本は
まだ出てないんじゃないかなって思うんだ
人間としてのレールを踏み外す
つまり
結婚出来ないという疑念は
お見合いを経験して確信に変わった
こんなに面倒くさいんなら
結婚なんて出来なくてもいい
そして敷かれたレールの上を歩けなくなると
それから先の人生の保証とか全く無くなる
その代わりに
人一倍悩んだりするけど
心の中が自由になってちょっぴり賢くなる
それで今度はこれをどうするかで悩むようになる
身近な人に話しても
本当の自分を押し付けてしまうようになるし
そのまま黙っていたら
この心苦しさは一生消えない
生きている間だけずっとこの苦しみは
どこにでもついてまわる
言うのか 言わないのか
大問題であることに間違いはない
僕はわざわざ言う必要はないって思った
みんなと違って僕の身の回りには残念ながら
理解者はいないと思ったから
言わなくてもわかる人はわかるし
言われないと気づかない人なんて
君のことをなんとも思ってないから
たまたまユーチューブを観てたら
NHKから国民をなんとかみたいなひとが
質問を受けてそれに答えていた
それは
同性婚についてどう思いますか?
って聞かれていて
LGBTのひとにもそれなりのことはしてあげないと
いけないことは理解できるけど
必要以上に権利を主張しているのはおかしい
ということだった
選挙期間中という身分の関係から
質問に直接答えてはいない内容なんだけど
おそらく立花はのんけで
その立場から当たり障りなく答えたんだとおもうけど
最後に立花が付け加えたことにちょっと
面白いなと思ったのは
これらは全部
カミングアウトしている人たちだけの意見であって
そうでない人たちの意見が表に出てきてないのでは?
ということだった
そうなんだよね
いつまでも黙っていたい僕たちの意見は
だれが言ってくれるの?
確かに結婚したらもらえる
配偶者手当とか控除とかうらやましいんだけど
これって仮に同性婚が認められても
カミングアウトしないと
その恩恵には預かれない
という事がなんも考慮されていない
多分 役所に申請する段階で社会的なカミングアウトに
なると思うんだよね
黙っていたい権利って
あると思うんだよね
誰も傷つけたくないから
好きな人とだけその気持ちを共有していたい
という大切な気持ちを
考慮して頂ける権利って大事だと思いませんかね
その上で
なんかそういったマイノリティーみたいな
人たちを救済できるまろやかで優しい仕組みが
僕たち自身でなんか作れたらいいんだけどな
僕はなんも出来ない無能君だけど
なんか出来るかもしれないし
なんも出来ないかもしれないけどさ