田舎に居た子供の頃
学校の帰り道には なんにもなかった
子供の歩く速さで軽く一時間くらいかかる距離だったけど
舗装の曖昧な まわりに田んぼの広がる田舎の道を
同じ帰り道の生徒たちとくだらない遊びをしながら帰宅していた
今みたいにコンビニなんてなくてもちろんお金も持ってない
だけどその代わりその頃は
通り道の全く知らない家に突然お邪魔して
お水ください!(╹◡╹)
とみんなで押しかけても別に怪しいとは思われなかった
全員小学生の低学年でいちばんかわいくて生意気な頃だったから
許されていたのかも知れない
多分それまでに何人か同じことを試してみて
あの家は大丈夫だったという情報を仕入れていて
それを元にみんなで押しかけて水を一服させてもらっていたんだと思う
いまならちょっと問題になりそうな気もするけど
昭和はそんな感じだった
もちろん各家の対応は様々で
庭の井戸の水を勝手に汲み上げて飲んでくれとか
ガレージの水道水の蛇口から勝手に飲んでいってくれとか
そういうイージーな対応から
どうぞどうぞとかいう感じで
冷えたお茶とかお菓子とかくだものを出してくれる家とか
あったような気もします
あるとき帰り道に雨がたくさん降ってきて
ふとある家の庭をみると大きなバナナの葉っぱみたいなのが
茂っているのを誰かが発見して
傘のかわりにしようぜ(゜ε゜)
みたいなことを言い出して早速切ろうとするので
おいおい!w
と思って止めるように注意したんだけど
別の誰かが家主に言って了解をもらったみたいで
ついでにノコギリみたいなものも持ってきて切っちゃって
ちょうど子供が2〜3人くらい入れるような大きさの
傘になりました
それで家主にお礼を言ってみんなで
何組かに分かれてそれぞれの家まで帰りました
もちろん不便だしきちんと雨除けにはならないんで
その時だけでしたが
面白い体験が出来たなとおもいました
オチがなくてすみません